なぜ今、アラサー世代を中心とした大人女子がこれほどまでにほっぺちゃんに熱中しているのでしょうか。都内のポップアップストアに並んでいた20代後半の女性グループに話を伺うと、当時の熱量と現在の心境を次のように語ってくれました。
「小学生の頃、毎月届くサンホのカタログを友達と穴が開くほど眺めて、小遣いを握りしめて郵便振替用紙を握りしめていました。集めたシールをほっぺちゃん シール帳に貼って友達と交換するのが放課後のすべてだった。いま自分の稼いだお金で“大人買い”できるのが最高の癒やしです」(28歳・IT関連勤務)
この言葉通り、かつて流行した専用バインダーにシール台紙を挟み込む「シール帳」や、貼ってはがせるほっぺちゃん シールブックの需要が急増しています。平成当時、シール交換は単なる遊びではなく、教室内のコミュニケーションツールであり、アイデンティティの表現手段でした。
現在、InstagramやTikTokでは「#平成女児」「#シール帳の中身」といったハッシュタグとともに、丁寧に保存された当時のコレクションや、新たに買い足したほっぺちゃん 平成レトロ 文房具を披露する投稿が数十万件規模で拡散されています。デジタル画面のコミュニケーションに疲弊した世代が、物理的な手触りと温かみを持つシールカルチャーに情緒的な拠り所を見出している実態が浮き彫りになっています。