ネット上の掲示板やSNSでは、時に「グループの末っ子として無邪気に振る舞っているだけ」「感覚だけで服を選んでいるのではないか」といった表面的な見解が散見されます。しかし、現場の生の声とメディアでの発言記録を丹念に追うと、まったく異なる実像が浮かび上がります。
長尾謙杜の本質は、驚くほど冷静な「グループの客観的プロデューサー」です。バラエティ番組で見せる天真爛漫な笑顔やリアクションは、番組全体のテンポを読んだ上で自らの役割を瞬時に判断して演じ分けている側面があります。特番のインタビューでも「グループ全体を外側から俯瞰して見たときに、今なにわ男子に足りないピースは何かを常に考えている」と語っており、感情優位ではなく極めてロジカルな思考の持ち主です。
また、衣装制作に関してもインスピレーションに頼るだけでなく、世界各地のコレクション速報やトレンドカラーの予測レポートに目を通し、数ヶ月先のステージ照明の色温度まで計算して生地の発色を選定しています。「可愛い末っ子」というパブリックイメージと「冷徹なまでのクリエイティビティ」というギャップこそ、彼という表現者の底知れなさと言えます。