今回の台風15号がこれほどまでに猛烈な勢力を獲得した背景には、2026年夏から続く北太平洋の異常な海水温上昇がある。台風の発生海域から日本近海に至るまで、海面水温が平年より2度以上高い30度前後を記録。これが強力なエネルギー源となる大量の水蒸気を休むことなく供給し続けた。
さらに、上空の偏西風が通常よりも北寄りを蛇行して流れているため、台風の構造を切り裂く風の鉛直シアーが非常に弱い。エネルギーが失われにくい理想的な気象環境が重なった結果、衰退することなく「最盛期」の勢力を保ったまま日本列島へ接近するという最悪の条件が整ってしまった。