幾多の試練を突破して婚姻届を提出したとしても、その後に待ち受ける試練は過酷です。厚生労働省の統計動向を分析すると、10代から付き合って結婚した人の離婚率は他の年代と比較して突出して高く、婚姻から5年以内に離婚に至る割合は5割から6割に達しています。この若年結婚の離婚率と真相を紐解くと、早期の家庭形成がはらむ特有の歪みが見えてきます。
高校生から付き合って結婚した後悔として、後見的な相談機関やインタビュー調査で最も頻出するのが「経済的困窮とキャリア選択の制限」です。若年での結婚・出産は、多くの場合、十分な貯蓄や職業的スキルが蓄積される前に訪れます。共働きであっても初任給水準の収入では生活の余裕がなく、金銭的なストレスが夫婦間の些細な諍いを致命的な亀裂へと発展させます。
さらに深刻なのが、「他の世界を知らないことに対する強い後悔と孤立感」です。20代後半を迎えた女性の手記には、次のような生々しい悔恨が語られています。
「周りの友人がキャリアを築き、旅行や趣味、様々な人との出会いを楽しんでいる時期に、自分は毎日子育てと家計のやり繰りに追われていた。『この人しか知らずに一生を終えるのか』という焦燥感が一度芽生えると、かつて大好きだった夫の顔を見ることすら苦痛になってしまった」
多様な選択肢を比較検討する機会を持たないまま決断した結果、自我が完全に確立された20代後半になってから「人生の選択ミス」として痛恨の思いを抱くケースは決して珍しくありません。