主導権を握るのは誰か。いま映像配信業界の巨頭たちが、この巨大IPの独占配信権を巡って熾烈なマネーゲームを繰り広げている。火花を散らすのはNetflix、Amazon Prime Video、そして国内プラットフォームの雄であるU-NEXTだ。
ある大手配信プラットフォームの調達担当者は、声を潜めてこう証言する。「提示されているライセンス料は、従来の国内トップクラス作品の倍額を優に超えている。それでも手に入れたい。単発のヒットではなく、今後10年の配信プラットフォームの勢力図を決定づけるマスターピースになり得るからだ」。グローバル展開を狙う黒船勢と、国内でのエンゲージメントを盤石にしたい国内勢。提示される条件の吊り上げ合戦は、まさに限界領域に達しつつある。