竹田という土地を語る上で欠かせないのが、明治の名作曲家・瀧廉太郎の存在だ。幼少期をこの竹田で過ごした瀧廉太郎は、名曲『荒城の月』のモチーフとなったとされる岡城跡の雄大な石垣に深い感銘を受けた。竹楽の期間中、街の各所からは哀愁を帯びた『荒城の月』の旋律が流れており、風情ある景色と見事に調和している。
難攻不落の城として知られた岡城跡の城下町だからこそ、武家屋敷や土蔵造りの建物が今も色濃く残る。ろうそくの明かりが白壁や古い木造建築に反射し、あたかも江戸時代や明治時代の夜へ舞い戻ったかのような錯覚を覚える。歴史のロマンに思いを馳せながら歩く夜の散策は、単なる観光の枠を超えた深い感動を与えてくれるはずだ。