陰陽一体の関係にある「南斗聖拳」は、陽の拳として外から敵を破壊する華麗な拳法であり、百八派に及ぶ流派の頂点に立つのが「南斗六聖拳」です。彼らは乱世の訪れとともに六つの星の宿命に翻弄され、壮絶なドラマを紡ぎ出しました。
シン(孤高の星「殉星」・南斗孤鷲拳):ケンシロウの親友でありながら、ジャギに心の闇を突かれユリアを強奪。「力こそ正義」という世紀末の狂気に呑まれサザンクロスを築くも、最期までユリアの心を射止めることは叶わず、ケンシロウとの再戦の果てに自ら命を絶ちました。
レイ(正義と友のために生きる「義星」・南斗水鳥拳):妹アイリを奪われた復讐者として登場するも、ケンシロウの温かさに触れて人間性を取り戻します。ユダの策謀に巻き込まれたマミヤの宿命を晴らすため、ラオウに突かれた秘孔の激痛に耐え抜き、美しくも散華する姿は作品屈指の涙腺崩壊シーンとして語り継がれています。
ユダ(美と知略を司る「妖星」・南斗紅鶴拳):レイの流麗な拳法に狂気的な嫉妬と憧れを抱き、南斗を崩壊へと導いた裏切り者。「裏切りの星」とも呼ばれますが、最期は自らが最も美しいと認めていたレイの胸の中で息を引き取るという、愛憎入り混じる決着を迎えました。
シュウ(盲目の情愛「仁星」・南斗白鷺拳):若き日のケンシロウの才能を認め、自らの両目を犠牲にして彼を救った聖人。レジスタンスの指導者としてサウザーの圧政に立ち向かい、囚われた子どもたちの命を守るため、聖帝十字陵の頂へ重い要石を運び上げ、壮絶な最期を遂げました。
サウザー(独裁の覇王「将星」・南斗鳳凰拳):南斗最強の男にして「聖帝」を自称した暴君。伝承の儀式において最愛の師匠オウガイを自らの手で殺害したトラウマから、「愛深きゆえに愛を捨てた」悲哀の独裁者です。身体の心臓の位置と秘孔の位置が通常と左右表裏逆である「帝王の特異体質」でケンシロウを窮地に追い込みました。
ユリア(慈愛を宿す「慈母星」・南斗最後の将):ケンシロウの最愛の婚約者であり、南斗五車星(風のヒューイ、炎のシュレン、雲のジュウザ、山のフドウ、海のリハク)に守護される存在。自らも不治の病に冒されながら、その無償の慈愛は荒廃した世界を照らす唯一無二の光となりました。