今年のファッションシーンを彩るキーワードは「クラシックの再解釈」と「タイムレスな実用性」だ。世界最高のラグジュアリーとして崇められるエルメス(HERMÈS)の伝統的な馬具工房由来の仕立て技術は、今なお世界中のファッショニスタを魅了し続けている。一方で、日本の熟練職人が一本一本の縫い目に魂を込める土屋鞄製造所のような国産ブランドも、質実剛健かつしなやかなデザインで熱い支持を集めている。
一生もののバッグを選ぶ際、決め手となるのは革の厚みと縫製の美しさ、そしてパーツの耐久性だ。欧州の伝統的なハイブランドが提示する洗練された造形美と、日本職人のきめ細やかな配慮が光るジャパンメイド。両者のクラフトマンシップを比較すると、日常の使い勝手や身体へのフィット感にそれぞれ独自の魅力があることが分かる。上質な本革ショルダーは、持つ人の肩に寄り添うように馴染み、歳月とともに手放せないパートナーへと育っていく。