「炊飯器はどこまで洗えばいいのか」という疑問に対し、大手家電メーカーの開発担当者が一致して提示する炊飯器毎回洗う部品一覧は、非常に明快です。洗うべきパーツは原則として以下の3点のみであり、本体丸洗いや無駄な分解は故障の引き金になります。
第一に「内釜」です。ご飯粒のこびりつきは、水を張って10〜15分ほど放置すれば自然にふやけます。第二に「内蓋(放熱板)」、そして第三に天面に配置されている「蒸気口(スチームキャップ)」です。特に炊飯器蒸気口のお手入れ方法を軽視している家庭は多く、ここに炊飯時の粘り成分(おねば)が結晶化して詰まると、圧力制御弁が誤作動を起こして吹きこぼれや保温性能の低下を招きます。蒸気口キャップを取り外し、流水で内部のでんぷん膜をきれいに洗い流す習慣が不可欠です。
また、炊飯器内蓋パッキンの汚れ掃除では力加減に細心の注意を払わなければなりません。内蓋に圧入されているシリコンパッキンを無理に引っ張って外そうとすると、伸びや歪みが生じ、二度と密閉できなくなります。パッキンが一体成型されているタイプは取り外さず、中性洗剤を含ませたスポンジで指の腹を使って優しくなぞるように汚れを落とし、しっかり陰干しして乾燥させることがカビや雑菌の繁殖を防ぐ防壁となります。