検索エンジンで「つづら尾崎展望台」と入力すると、サジェストに「心霊」「夜景」「怖い」といったワードが並びます。この背景には、厳しい交通規制と立地環境が生み出した心理的バイアスが存在します。
展望台から先が「一方通行」に指定されている最大の理由は、急勾配かつ連続するタイトコーナーでの大型車離合困難と、過去の重大事故抑止にあります。奥琵琶湖パークウェイは1971年に有料道路として開通し、1989年に無料開放されました。無料化に伴い、夜間にローリング族や走り屋が集まり危険走行が多発した経緯から、安全確保のために夜間(20時〜翌朝8時)のゲート完全封鎖と、月出峠から岩熊への一方通行化が実施されたのが公的な事実です。
街灯が一切存在しない漆黒の山道、かつて観光客で賑わったドライブインの閉鎖された建物群、そして夜間に進入できないという閉鎖性が、ネット上のオカルト愛好家によって「心霊スポット」として脚色されて拡散しました。歴史的に菅浦地区は中世の惣村として孤立した自治を維持した「隠れ里」の歴史を持ちますが、現地に実在するのは豊かな自然と管理された道路インフラであり、事故や危険走行を防ぐための合理的な管理体制が敷かれているに過ぎません。