開花ピークに合わせて開催される地域最大のイベントが「恋し野あじさいまつり」です。2026年の開催日程は2026年6月21日(日)(※6月第3日曜日、雨天決行・荒天中止)を軸に準備が進められています。地域住民の手作りによる温もりあるもてなしが特徴で、毎年県内外から多くの家族連れや写真愛好家で賑わいます。
まつり当日は、恋野地区特産の新鮮な朝採り野菜や手作り加工品が並ぶ青空市、地元婦人会による郷土料理の販売、野点(のだて)による抹茶の振る舞いなど、里山ならではの催しが展開されます。派手な商業イベントとは一線を画す、どこか懐かしい日本の原風景に触れられる点が来訪者の心を掴んでいます。
中将姫伝説が息づく歴史ロマンの背景
恋野地区を語る上で欠かせないのが、奈良時代の貴族・藤原豊成の娘である中将姫(ちゅうじょうひめ)伝説です。継母の迫害を逃れてこの地に隠れ住み、蓮糸で曼荼羅を織り上げたと伝わる伝説の地であり、地区内には中将姫が身を寄せたとされる庵跡やゆかりの旧跡が点在しています。あじさい園の散策路と合わせてこれらの史跡を巡ることで、単なる花見にとどまらない深い歴史文化の探訪が叶います。