全国の着付け教室や花火大会の救護・着崩れレスキューブースにおける聞き取り調査によると、浴衣を誤って着てしまうケースには明確な2大パターンが存在します。
1つ目は、「他人に着せてもらう際の左右の勘違い」です。特に母親が小さな子どもに着せる際や、パートナー同士で着付けを手伝う際、対面で作業するために「相手の右側」と「自分の右側」が交錯し、無意識に左前で着せてしまう事例が多発しています。着せるときは「相手の右身頃を先に体に当てる」ことを強く意識する必要があります。
自撮り投稿で大炎上?スマホの「インカメラ鏡像問題」
近年、SNS(Instagram、TikTok、Xなど)で急増しているトラブルが、「正しく右前で着ていたのに、自撮り写真が左右反転して左前に見えてしまう現象」です。
スマートフォンのインカメラは、撮影時の画面プレビューが「手鏡と同じ鏡像(反転状態)」で表示される仕様が一般的です。設定で「左右反転して保存(見たまま保存)」が有効になっていると、写真データそのものが左右反転し、Web上では死装束を着ているように映し出されてしまいます。
「浴衣の合わせ方が逆で恥ずかしい」「マナーを知らない」といった心無い指摘を受けないためにも、和装での撮影時はカメラ設定で「反転保存をオフ(標準の正像保存)」にしておくか、撮影後に写真アプリで左右反転の編集補正を行うリテラシーが欠かせません。