結論から言えば、新千歳空港温泉での「夜明かし」は制度上、完全に可能です。施設は午前10時から翌朝9時まで23時間連続営業を実施しており、深夜1時以降も館内にとどまることで朝まで過ごすことができます。ただし、利用者の思い描く「宿泊」の形態と現場の受け入れ態勢には、無視できない大きな乖離が存在します。
施設内で横になって睡眠を取る手段は、大きく分けて2通りしかありません。1つは館内にわずか11室のみ用意された宿泊専用客室を確保すること、もう1つは共用スペースであるリラックスルームでの仮眠です。ネット上で「格安で泊まれる空港ホテル代わり」として語られる体験談の大半は、後者のリラックスルームを利用した仮眠滞在を指しています。
専用客室はビジネスホテルのシングルやツインと同等のベッドとプライベート空間が保証されますが、室数が極端に少ないため、数週間から数か月前の予約開始直後に埋まるのが常態化しています。したがって、予約なしで当日飛び込み利用する場合、選択肢は自動的にリクライニングチェアが並ぶリラックスルーム一択となる点に注意が必要です。