「ロール式は危険なのか?」という疑問の本質は、メッシュ生地の特性と設置精度にあります。スチールや木製の頑丈な格子ゲートと異なり、ロール式は高強度のPVCメッシュやポリエステル生地が使われています。製品自体の強度は大人の体重を支えられるほど強靭ですが、金属のように完全に固定された板ではないため、どうしても外圧による「たわみ」が生じます。
事故やヒヤリハットの現場で最も多いのが、好奇心旺盛な子どもがメッシュの下端に頭や手足を潜り込ませ、ゲートを持ち上げてくぐり抜けてしまう事例です。特に設置位置が床面から数センチ浮いてしまっている場合やすり抜け対策が施されていない安価な製品では、体重をかけるだけで簡単に隙間が広がり、重大な転落や侵入につながる危険性があります。
すり抜けを完璧に防ぐための鉄則は、床面すれすれ(隙間1cm未満)への密着設置と、通過後の確実なテンションロックです。近年のモデルには、巻き取り軸に自動で強い張力をかけるオートロック機能や、下部にワイヤーガイドを通したモデルが登場しており、正しく設置・運用すればすり抜けの危険を大幅に低減できます。