二人の出会いは、結婚から遡ること20年以上前、青田さんが20歳前後のモデル・タレント駆け出しの時代でした。当時、玉置浩二さんはすでに「安全地帯」として『ワインレッドの心』『恋の予感』などの特大ヒットを連発し、音楽界の頂点に君臨するスーパースター。六本木の飲食店で偶然居合わせたことをきっかけに半年ほど交際したものの、あまりに住む世界が異なったことや多忙のすれ違いから自然消滅の形で破局を迎えていました。
その後、二人の人生はまったく別の道を歩みます。玉置さんはソロ活動や俳優業でも成功を収める一方、度重なる結婚と離婚、健康問題に直面。青田さんも「C.C.ガールズ」のリーダーとして一世を風靡し、バラエティ番組で独自のポジションを築いていました。運命の歯車が再び噛み合ったのは、破局から20年以上が経過した2010年初頭のことです。
当時、玉置さんは急性膵炎による活動休止や人間関係のトラブルが重なり、心身ともに極度の疲弊状態にありました。孤独と不安に苛まれるなか、玉置さんは携帯電話のアドレス帳に残っていた懐かしい番号――青田さんの連絡先へ思わず発信します。受話器越しに聞こえた「浩二だけど、会える?」という弱々しい声。指定された場所へ駆けつけた青田さんは、かつての圧倒的なオーラを失い、痩せ細って憔悴しきった玉置さんの姿に言葉を失ったといいます。
「この人をこのまま一人にしておいたら、本当に壊れてしまう」。母性にも似た強い覚悟を抱いた青田さんは、自らの芸能活動を無期限で休止し、玉置さんの生活を全面的にサポートすることを即座に決断。玉置さんもまた、自らの弱さをすべて受け入れ、無償の愛を注いでくれる青田さんに対して「典子と一緒でなければ生きていけない」と確信し、再会からわずか数ヶ月でのスピード電撃入籍へと至りました。この9歳の年齢差を超えた魂の共鳴こそが、世間を驚かせた結婚の真の理由でした。