月間数千万人のアクティブユーザーを誇った巨大プラットフォームが、なぜ幕を閉じることになったのか。Zホールディングス(現・LINEヤフー株式会社)の公式発表資料および決算会見によると、経営資源の最適化と市場環境の劇的な変化が最大の要因です。
当時、民放公式テレビ配信サービス「TVer」の急成長によって、地上波ドラマやバラエティの見逃し配信市場はTVerへの一本化が急速に進んでいました。さらに、米NetflixやAmazonプライム・ビデオといった定額制動画配信(SVOD)の台頭、TikTokやYouTube Shortsを中心とする縦型ショート動画の爆発的普及により、広告型無料動画配信(AVOD)単体での収益維持は極めて困難な局面を迎えていたのです。
LINEヤフーグループは、経営資源を「LINE VOOM」などのショート動画領域およびTVerとの戦略的連携へ集中投下する方針を決断。18年におよぶ歴史に終止符を打ちました。この経営判断は、日本の動画配信ビジネスが「総合ポータル型」から「専門特化・エコシステム型」へシフトした象徴的な出来事といえます。