在来線であれば、Suicaのチャージ残高が初乗り運賃分さえ残っていれば改札を通過できる。降車駅で精算すれば問題ない。しかし、新幹線はこの常識が一切通用しない世界だ。新幹線の乗車には「乗車券」と「特急券」のふたつの料金が必要であり、単にお金をチャージしただけのSuicaでは、特急券の権利情報を保持していないからだ。
たとえSuicaの中に上限である2万円のチャージ残高が入っていたとしても、システム側から見れば「特急券未購入の乗客」に過ぎない。改札機が容赦なく赤ランプを点灯させるのは、不正乗車を防ぐための当然の防衛機能と言える。まずは「Suicaはお財布に過ぎず、新幹線の切符そのものではない」という基本構造を理解することが解決への第一歩だ。