ふたりの出会いは、2006年公開の映画『パビリオン山椒魚』での初共演でした。当時、オダギリジョーはすでに独自のスタンスを確立した実力派俳優として映画界のトップランナーであり、香椎由宇は現役大学生(目白大学)でありながら数々のドラマやCMで脚光を浴びていた新進気鋭の若手女優でした。
映画の撮影現場において、オダギリジョーは香椎由宇の持つ落ち着いた佇まいと、周囲に媚びない凛とした姿勢に強く惹かれたと明かしています。一方の香椎由宇も、オダギリジョーの飾らない人柄や仕事に対する真摯な姿勢に絶大な信頼を寄せるようになり、自然な流れで交際へと発展しました。
特に結婚の決め手として有名なのが、香椎家の「門限22時」という極めて厳しい家訓でした。香椎由宇の父親は非常に厳格で、交際中も門限を徹底させていましたが、オダギリジョーは一度もそのルールを破ることなく、必ず門限前に彼女を送り届けていたといいます。記者会見でオダギリジョーは「彼女の父親が厳しい方だったからこそ、真面目にお付き合いさせていただいた」と語り、若手実力派スターでありながら誠実さを貫いた姿勢が、家族からも厚い信頼を得る決定打となりました。