ドラマの放送中、SNSで「あの頭もじゃもじゃの俳優は誰?」とトレンドを賑わせるキャストには、明確な共通点があります。それは単に髪型が奇抜なだけでなく、圧倒的な演技力でそのヘアスタイルを「キャラクターの魂」へと昇華させている点です。視聴者の記憶に強く刻まれている5大アイコンの特徴を整理していきましょう。
1. 大泉洋:日本中が認める「天然パーマ界の最高峰」
「頭がもじゃもじゃの俳優」と聞いて、真っ先にその顔が浮かぶのが大泉洋です。バラエティ番組『水曜どうでしょう』で若き日に見せた爆発ヘアから、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の源頼朝役、そして数々の映画主演に至るまで、彼のキャリアは常にその豊麗なくせ毛とともにありました。業界内のインタビューでも本人が幾度となく「完全なる地毛であり、湿気との戦いの歴史」と明かしている通り、雨天ロケや湿度の高いスタジオではカールのボリュームが変化することでも知られます。自身のコンプレックスを唯一無二の愛されキャラへと転化させた、まさにレジェンドと言えます。
2. 菅田将暉:『ミステリと言う勿れ』久能整で魅せた完璧なアフロ造形
変幻自在のカメレオン俳優である菅田将暉が、髪型の歴史に決定的な金字塔を打ち立てたのが、累計発行部数1,900万部を超える大ヒットコミックの実写化『ミステリと言う勿れ』の主人公・久能整(くのう ととのう)役です。原作のトレードマークである巨大なアフロ風もじゃもじゃ頭を再現するため、菅田は地毛にハードなパーマを幾重にもあて、ボリュームを出すための緻密なヘアメイクを敢行しました。単なるコスプレに終わらせず、社会の常識を淡々と解体していく怜悧な知性と、どこか孤独を漂わせる佇まいをあのヘアスタイルが見事に補強していました。
3. 渡部豪太:ヨーロッパの彫刻を思わせる天性のカーリーヘア
NHK Eテレの長寿教養紀行『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の主演や舞台で高い評価を得ている渡部豪太は、芸能界でも屈指の美しい天然パーマの持ち主です。1986年生まれ、茨城県日立市出身の実力派で、現在はフリーとして活動。彼の持つ細かく均一なカールはサロンの人工的な施術では決して出せないオーガニックな質感を誇ります。かつてはストレートヘアに憧れた時期もあったと語られますが、現在の映像界ではそのノーブルかつどこか浮世離れしたヘアスタイルが、知的な旅人や芸術家肌の役柄において唯一無二のキャスティング理由となっています。
4. 滝藤賢一:大人の色気を漂わせるスパイラルパーマの伝道師
バイプレイヤーから主役までをこなす怪優・滝藤賢一のトレードマークといえば、絶妙な束感と動きを持つスパイラルパーマスタイルです。私生活でも無類の植物好き・ファッショニスタとして知られる滝藤は、自身の細身の体躯とクラシックなスーツ、ヴィンテージ古着に抜群に馴染むウェーブヘアを確立しています。シリアスなサスペンスでは神経質な狂気を際立たせ、ホームコメディでは哀愁とコミカルさを引き立てるなど、パーマの陰影を演技の陰影とシンクロさせる卓越した技術を持っています。
5. 賀来賢人:コメディの爆発力とシリアスの渋みを両立する変幻ヘア
ドラマ『今日から俺は!!』の三橋貴志役で見せた金髪パーマから、Netflix世界配信で話題をさらった『忍びの家 House of Ninjas』での無骨でボサボサとした無造作ヘアまで、賀来賢人もまた「頭のボリューム」を自在に操る名手です。コメディリリーフとして画面を引っ掻き回す際の誇張されたもじゃもじゃ感と、ハードボイルドな作品で見せる色気ある乱れ髪のギャップは、演出陣からも絶大な信頼を寄せられています。