吉田羊のキャリアは決して順風満帆なスピード出世ではありませんでした。大学在学中に舞台女優としてキャリアをスタートさせた彼女は、小劇場を中心に約10年間、アルバイトを掛け持ちしながら泥臭く演技力を磨き続けました。
当時の若い頃の舞台写真や出演作を振り返ると、ストイックに演劇と向き合っていた情熱と確かな基礎力がうかがえます。転機となったのは2014年、木村拓哉主演のフジテレビ系月9ドラマ『HERO』第2シリーズへの大抜擢でした。女性検事・馬場礼子役で見せたクールで知的な好演が社会現象となり、一躍ブレイク俳優の仲間入りを果たします。
遅咲きと言われる経験があるからこそ、どのような役柄にもリアリティを吹き込むことができ、監督や共演者からも絶大な信頼を寄せられる女優へと上り詰めたのです。