解き直しの本質とは、自身の認知の偏りや知識の欠落を冷静に直視する「メタ認知(自己客観視)の訓練」に他なりません。人間は自己の誤りを認めることに心理的苦痛を覚える生き物です。だからこそ、多くの学習者は赤ペンで模範解答をなぞるだけの安易な道へと逃避し、思考を止めてしまいます。しかし、自らのつまずきを直視し、痛みを伴いながら自力でペンを動かして導き出した別ルートこそが、本番で崩れない頑強な学力となります。
現在行っている復習手法が本当に適しているか否かは、以下の基準によって明確に選別可能です。
【現在のやり方を継続すべき人】
・模範解答を読んだ後、必ず解説を閉じて白紙に立式や記述を再現している人
・「なぜその解法を選択したのか」という着眼点を他人に説明できる人
・間違えた問題を一覧化し、1週間後や1ヶ月後に再度チャレンジするスケジュールを組んでいる人
【今すぐ復習手順を見直すべき人】
・解説を読み、「なるほど、理解できた」と思った時点で問題集を閉じている人
・ノートに色ペンを多用し、解説文を綺麗に書き写す作業で1時間を消費している人
・テストが返却されても点数や偏差値の確認だけで一喜一憂し、再演テストを行っていない人