専門学校に入学したものの、何らかの理由で中途退学した場合、履歴書の書き方には特別な配慮が必要です。「中退歴を書くと書類選考で落とされるのではないか」と恐れるあまり、専門学校の在籍履歴を一切書かないことは絶対に避けてください。履歴書から意図的に学歴を消し去ると、数年間の「空白期間(ブランク)」が生じます。採用側は空白期間に対して疑念を抱きやすく、面接で厳しく追及されることになります。
さらに深刻なのは、公的年金手帳や雇用保険の手続き、あるいは卒業証明書の提出によって後から中退歴が発覚した場合です。虚偽の申告とみなされれば、経歴詐称として内定取り消しや懲戒解雇の正当な理由になり得ます。中退した事実は隠さず、正しく履歴書に記載するのが鉄則です。
履歴書への具体的な記載方法は以下の通りです。単に「中途退学」とだけ書くのではなく、理由を一行添えることで印象を劇的に改善できます。
令和〇年 4月 学校法人〇〇学園 〇〇IT専門学校 情報処理学科 入学
令和〇年 9月 学校法人〇〇学園 〇〇IT専門学校 情報処理学科 中途退学(経済的理由のため)
令和〇年 9月 学校法人〇〇学園 〇〇IT専門学校 映像制作学科 中途退学(専攻分野の見直しに伴い、Webマーケティング実務へ転換するため)
「一身上の都合により中途退学」と書くことも可能ですが、家庭の経済的困窮や病気療養(現在は完治して勤務に支障がないこと)、あるいは明確な進路転換といった前向きな理由がある場合は、括弧書きで簡潔に補足しておくのが賢明です。面接の場でも、「中退の決断をどう受け止め、そこから何を学んで現在のキャリア形成に繋げているか」という内省のプロセスを論理的に語ることができれば、挫折を乗り越えた精神的レジリエンスとして評価されます。