吉本せいの朝ドラは2作品!わろてんかとブギウギ比較と実話の真相

吉本せいの朝ドラは2作品!わろてんかとブギウギ比較と実話の真相

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NHK朝ドラの長い歴史の中で、同一の実在人物が異なるアングルからこれほど鮮烈に描かれた例は極めて稀です。まずその存在が広く認知されたのは、通算第97作目となる連続テレビ小説『わろてんか』でした。ヒロイン・藤岡てん(葵わかな)のモデルこそが吉本せい本人であり、京都の薬種問屋のお嬢様が寄席経営に目覚め、日本中を笑わせるエンタメ企業へと育て上げるサクセスストーリーとして描かれました。

一方で、視聴者に強烈なインパクトを残したもう一つの姿が、通算第109作目の『ブギウギ』に登場した村山興業の社長・村山トミ(小雪)です。趣里が演じる「ブギの女王」笠置シヅ子(劇中名:福来スズ子)と、トミの愛息・村山愛助(水上恒司)の交際を頑として認めない厳格な母親として君臨しました。『わろてんか』の朗らかな藤岡てんと同じ人物がモデルであると知った視聴者からは、当時SNSを中心に「同一人物とは思えないほどの落差」「朝ドラユニバースの光と影だ」と驚愕の声が相次ぎました。

両作でキャスティングされた女優のアプローチも見事な対比を見せています。葵わかなが「笑いを武器に周囲を明るく巻き込む創業者」を体現したのに対し、小雪は「男社会の荒波を腕力と資金力でねじ伏せてきた百戦錬磨の経営者」という威厳を、低く落ち着いた声と隙のない立ち居振る舞いで表現しました。この描写の落差は、NHKの脚色方針の違いだけでなく、吉本せいが持ち合わせていた「類まれな事業意欲」と「苛烈な防衛本能」という二面性を如実に映し出しています。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。