特別な夜を彩る最高峰のガストロノミーを求めるなら、名門パラスホテルのダイニングは外せません。なかでもフォーブール・サントノレ通りに構えるル・ブリストル パリのエピキュール(Epicure)は、長年三つ星を維持し続けるフランス料理の最高峰です。完璧な火入れとソースの深み、銀器やクリスタルが輝くクラシカルな空間は、訪れる者に圧倒的な感動を与えます。
コンコルド広場に面した歴史的建造物を改装したホテル・ド・クリヨンのレストラン群も外せない選択肢です。洗練されたアパルトマンスタイルのサロンで供される革新的なコースは、歴史の重みと現代のモダンデザインが見事に融合しています。
一方、現在のパリ美食界において決定的な存在感を放っているのがパリ8区で腕を振るう日本人シェフのレストランです。フランスの伝統的な技法をリスペクトしながらも、日本特有の食材の目利きや旨味の抽出技術を取り入れた料理は、ミシュランガイドをはじめとする辛口の現地メディアから絶賛を浴びています。「Pagence」や「L'Insolent」など、ミシュラン星付きおよびビブグルマンに名を連ねる店舗は、胃腸に負担をかけない軽やかな仕上がりとなっており、連日の旅行食で疲れた日本人旅行者にも強く支持されています。
カジュアルに本物の味を楽しみたいなら、パリ8区の隠れ家ビストロに目を向けるべきです。観光客が密集する大通りから2〜3区画離れた路地には、手書きの黒板メニューを掲げる名店が点在しています。特に平日の昼に提供されるランチ限定のプリフィックスコース(25〜35ユーロ前後)は、前菜・メイン・デザートが揃い、8区という立地を考慮すると破格のコストパフォーマンスを誇ります。