「ピンクのキャデラック」が放つ強烈な記号性は、音楽界や映画界のトップクリエイターたちを刺激し続け、数多のマスターピースを生み出しました。
ロック界の重鎮ブルース・スプリングスティーンが1984年に発表した名曲『Pink Cadillac』は、キャデラックを自由や欲望のメタファーとして描き、全米で絶大な支持を集めました。後にソウルシンガーのナタリー・コールが同曲をカバーし、ダンスチャートで大ヒットを記録したことでも広く知られています。
さらに1989年には、名優クリント・イーストウッドが主演・監督を務めたアクションコメディ映画『ピンク・キャデラック』が公開されました。保釈保証人に雇われた凄腕の追跡屋が、1959年式のピンクのキャデラック・デビル・コンバーチブルに乗った女性を追うロードムービーであり、ド派手なヴィンテージカーがスクリーンを駆け抜ける痛快な名作として映画ファンの記憶に刻まれています。