作品を極上のコメディかつ骨太な時代劇に昇華させているのが、豪華キャスト陣の卓越した演技力です。主人公・陽炎太を演じた大野拓朗さんは、端正な顔立ちと鍛え上げられた身のこなしでクールな忍者を体現しながら、父上を前にした途端にデレデレになってしまうコミカルな内面を見事に演じ分けました。
ヒロインの燕(つばめ)役には藤本泉さん、陽炎太の幼なじみで抜け忍仲間の左之助役には渋川清彦さん、怪しい忍者組織の頭領役には麿赤兒さんや柄本明さんといった日本映画界屈指の怪優陣が集結。さらに、物語の鍵を握る伝説の忍者・久世剣山役を名優・船越英一郎さんが重厚感たっぷりに演じ、作品のサスペンス要素を引き締めています。
子役時代の鈴木福さんや、個性派女優の佐藤江梨子さんら脇を固める面々のユーモアあふれる掛け合いが、猫と忍者の奇妙な共同生活を一層ドラマチックに彩っています。