Q1:縊死と絞死はどうやって警察・法医は見分けているのですか?
A1:首に残る「索条痕(紐の跡)」の走行パターンを最も重視します。縊死は斜め上方へ切れ上がり結び目で痕が途切れる傾向があるのに対し、絞死は他人の手で水平に強く絞められるため、首を一周する水平な痕跡が残ります。さらに司法解剖を行い、首内部の筋肉の出血や骨折、生体反応を詳しく調べて確定します。
Q2:ニュースで「窒息死」ではなくわざわざ「縊死」と報じるのはなぜですか?
A2:窒息死は異物の誤嚥や溺水、胸部圧迫なども含む非常に広い概念です。「首が紐状の物体で圧迫され、本人の体重がかかって死亡した」という具体的な死因と発生態様を法医学的に正確に伝えるため、警察発表や報道では「縊死」という厳密な用語が使用されます。
Q3:死体検案書には「縊死」と書かれるのですか?それとも「窒息」ですか?
A3:医師や監察医が記入する死体検案書では、直接死因欄に「縊頸による窒息」や「縊死」と記載されます。あわせて「自他死の別」の欄に自殺、他殺、事故死、不詳などの判定区分が客観的な医学的判断に基づいてチェックされます。
Q4:意識を失うまでにどれくらいの時間がかかるのですか?
A4:頸動脈が圧迫されて脳への血流が遮断されると、通常は数秒から長くても十数秒程度で大脳皮質の機能が停止し、急速に意識消失へ至ります。そのため、不完全な体勢であっても自力で紐を外すなどの回避行動を取ることは極めて困難とされています。