人差し指単体へのテーピングだけでは固定力が不安な場合、あるいはボール競技などで強い外力が予想されるシーンにおいて、最も臨床的信頼性が高い手法が「バディテーピング(Buddy Taping:隣接指固定法)」です。
バディテーピングとは、損傷した人差し指を、隣にある健常で強固な「中指」と並べて一体化させ、中指を天然の副木(添え木)として利用する固定技術です。
中指と添え木にするバディテーピングを行う際、絶対に怠ってはならない極めて重要な手順があります。それは「人差し指と中指の間に、小さく折りたたんだガーゼや綿を1枚挟み込む」ことです。
指同士の皮膚が直接密着した状態でテープを巻き数時間から数日過ごすと、指の間の皮膚から分泌される汗が蒸発できず、著しい皮膚のふやけ(浸軟)や接触性皮膚炎、真菌感染、皮膚剥離を併発します。薄いガーゼを挟んで指間の汗を吸収させた上で、幅19mmのテープを用いて第二関節の上下2箇所(関節の可動部そのものは避ける)を人差し指と中指をまとめて一緒に巻き留めます。人差し指が外側へ無理に引っ張られたり捻れたりする外力を、中指の太い骨性支持組織が完全に相殺してくれるため、極めて強固な保護性能を発揮します。