『GOLD』という作品の凄みは、ジャンルの境界線をあざ笑うかのような自由奔放な楽曲構成にある。歪んだエレキギターが唸りを上げる猛烈なミクスチャーロックから、深夜の都市を連想させる洒脱なジャズナンバー、さらには最新トレンドを飲み込んだアフロビートまで、一切の破綻なくひとつのアルバムにパッケージされている。
6人の声質のグラデーションも実に巧みだ。ジェシーのソウルフルなハイトーン、田中樹の鋭利なラップ、松村北斗の奥行きある低音、京本大我の圧倒的な美声、森本慎太郎のグルーヴ感、髙地優吾の温かみあるボーカル。それぞれの声が複雑に絡み合い、極上のハーモニーと強烈なビートを生み出す。アレンジャー陣との徹底的な試行錯誤が透けて見える音の粒立ちは、イヤホンで聴くたびに新たな発見をもたらしてくれる。