ネット上や家庭内で特に誤解されがちなのが、「殻を割った生卵や、殻をむいたゆで卵なら爆発しない」という思い込みです。実際には、生卵レンジ加熱爆発だけでなく、調理済みのゆで卵による事故が数多く報告されています。
卵レンジ加熱の危険性と事故例を検証すると、最も重篤な被害をもたらすのは「加熱終了後、口に運んだ瞬間に爆発するケース」です。
東京消防庁やNITEに寄せられた事故実例では、以下のような生々しい被害が確認されています。
「冷えたゆで卵をお弁当に入れようと電子レンジで30秒加熱。取り出してテーブルに置き、一口かじった瞬間にパンと弾け、飛散した超高温の黄身が上顎と唇に張り付いて重度の火傷を負った」
このゆで卵爆発口の中火傷は、外側の白身が固まって強固な圧力容器の役割を果たしてしまい、内部の黄身が高圧・高温状態のまま保持されることで発生します。歯を立てた瞬間に圧力が一気に解放され、100℃以上の飛沫が口内粘膜を直撃する極めて危険な現象です。
また、庫内で加熱中に大爆発を起こし、衝撃波によって電子レンジの強化ガラス扉が破損したり、前面パネルが外れて飛び散ったりする物損事故も2024年から2026年にかけて年間数十件ペースで報告されています。