プロの芸人として生きる決意を固めた三中元克は、高校時代の同級生であった臼杵寛(うすき かん)を誘い、お笑いコンビ「サンプライズ(後に『dボタン』に改名)」を結成しました。しかし、このコンビ活動もわずか2年足らず、2018年1月に解散という結末を迎えます。
解散の主因となったのは、舞台に懸けるプロ意識の圧倒的な温度差でした。相方の臼杵寛は、元アイドルの経歴を持ち、MCや演技、ネタ作りに対しても極めてストイックに向き合うタイプでした。一方で、三中元克はネタ合わせへの遅刻やネタの覚えの悪さ、テレビタレント時代の感覚が抜けきらない言動を繰り返し、二人の関係性は修復不可能なレベルまで悪化していきました。
【実態検証】プロレス逃亡からコンビ破綻までに現れた「甘え」と現場のリアルな証言
劇場の楽屋や稽古場を目撃していたお笑い関係者は、当時の様子を次のように振り返っています。「臼杵さんはコンビとしてどう売れるかを必死に模索していたが、三中さんはどうしても受け身で、怒られると殻に閉じこもってしまう傾向があった。ネタ合わせの現場で激しい口論になり、臼杵さんが『もうこれ以上は一緒に続けられない』と匙を投げたのが決定打だった」。
解散後、元相方の臼杵寛はピン芸人、イベントMC、アイドルグループのプロデュースなど多方面で着実に活動の幅を広げました。一方で三中元克は、再び「一人で自立しなければならない」という過酷な現実に直面することになりました。