「have got to」をリスニングする際、文字通りの「ハヴ・ゴット・トゥ」という発音を期待していると、ネイティブの会話速度にはまず追いつけません。英語の音声変化において、このフレーズは徹底的な短縮と弱形化が繰り返される代表例です。
会話の現場では、次のような3段階のステップを経て音が脱落・結合していきます。
【ステップ1:haveの短縮(I've got to)】
主語とhaveが結合し、「I've got to(アイヴ・ガットゥ)」となります。ここまでは学校教育でも標準的な表記として扱われます。
【ステップ2:'veの脱落とgot toの結合(I gotta)】
アメリカ英語を中心とするカジュアルな会話では、完了形の「've」の摩擦音が完全に消滅します。さらに「got to」の「t」が母音に挟まれることでフラップT化(日本語のラ行に近い音)を起こし、「gotta(ガラ/ガッタ)」へと変化します。
【ステップ3:主語の省略(Gotta go!)】
立ち去り際や電話を切る間際、主語の「I」すら省略され、単に「Gotta run!(もう行かなきゃ!)」「Gotta get back to work.(仕事に戻らなきゃ)」と発話されます。この形こそが、映画や日常英会話で最も頻出するリアルな実態です。