「縮毛矯正をかけた当日にシャンプーをすると、ストレートが取れて元の癖毛に戻ってしまう」という言説は、美容業界で長年語り継がれてきた警告です。これに対して現場のトップスタイリストや毛髪診断士は、「完全に元の状態へ戻るわけではないが、定着前の構造が崩れてダメージや広がりを招く決定的な要因になる」と警鐘を鳴らしています。
縮毛矯正は、アルカリ剤などの1剤によって毛髪内部のシスチン結合を一度切断し、ヘアアイロンの熱でまっすぐに整えた後、2剤の酸化剤によって再結合させる化学プロセスです。しかし、サロンを出た直後の髪は、2剤による酸化反応が100%完了しているわけではありません。空気中の酸素を取り込みながら、およそ24時間から48時間をかけて徐々に結合が安定していきます。
この未定着の段階で水分や界面活性剤(シャンプー)を与えると、弱酸性に引き締まるべきキューティクルが再び開き、内部の成分が流出します。これが、縮毛矯正が取れる最大の理由です。一般的に縮毛矯正後のシャンプーは何時間後から可能かという問いに対しては、最低でも24時間、髪質が硬い方や癖が強い方は48時間空けることが推奨されています。当日の洗髪は絶対に避け、髪を安静な状態に保つことが長持ちの秘訣です。