結論から言えば、ビジネスの口頭表現や口語的な場面で「とても」を使うこと自体が致命的なマナー違反というわけではない。しかし、フォーマルな文書や顧客向けのメールにおいて「とても」を用いるのは、やや幼く、敬意に欠ける印象を与えかねないのが現実だ。
取引先や上司に対して感謝や謝罪の意を強く伝える場合、より適切な表現への置き換えが求められる。例えば、社外向けのメールで「とても感謝しております」と書く代わりに、「大変感謝しております」あるいは「誠に感謝申し上げます」と言い換えるのが鉄則だ。「大変」は程度が甚だしいことを表し、「誠に」は「本当に・心から」という誠意を示す。状況に合わせてこの2つを自在に使い分けることが、相手に失礼にならない言葉遣いの第一歩となる。