完璧に見える千本桜景厳ですが、作中では明確な構造的欠陥が描かれています。それが「無傷圏(むしょうけん)」の存在です。
無傷圏とは、無数に飛び交う刃から術者自身を守るため、白哉の身体を中心とした半径約85cm(刀が届く範囲)に設定された刃が侵入しない領域を指します。死神代行消失篇において、月島秀九郎の「ブック・オブ・ジ・エンド」によって過去を改変された際、この無傷圏の存在を看破され、白哉は窮地に追い込まれました。
一部のネットコミュニティでは「懐に入られれば無力化する欠陥能力」と揶揄されることもありました。しかし、白哉はこの領域を単なる弱点のまま放置していません。接近戦を挑んできた相手に対しては、あえて無傷圏内に自らの手で刃を導き入れ、自傷覚悟で迎撃する戦術を披露しています。自身の血を流すことすら厭わない冷徹な決断力こそが、この弱点を逆手にとった白哉の真の強さといえます。