ブロマイドを巡っては、インターネット上でいくつか事実と異なる誤解や都市伝説が流布しています。ここでは取材に基づくファクトチェックを行い、正しい認識を整理します。
誤解1:「プロマイド」と「ブロマイド」は全く別の製品である?
【真相】実質的な違いはなく、登録商標と普通名詞の関係です。
前述の通り、浅草のマルベル堂は大正時代に「プロ(Promotion=宣伝・スター)」と「ブロマイド(Bromide)」を掛け合わせた造語として「プロマイド」を商標登録しました。そのため、マルベル堂が公式に発行・販売する肖像写真は「プロマイド」と呼ぶのが正式です。一方、他社や一般名詞としては化学用語通りの「ブロマイド」が普及しました。現代ではどちらも同じスター肖像写真を指す言葉として理解して問題ありません。
誤解2:コンビニプリントのブロマイドは粗悪で色あせしやすい?
【真相】現代のマルチコピー機は昇華型プリントを採用しており、高い耐光性・耐水性を備えています。
かつてのレーザーコピー用紙へのトナー印刷とは異なり、現在のコンビニエンスストアに設置されている写真専用プリンターは、染料を高熱で昇華させて専用用紙に定着させ、最後に透明な保護オーバーコート層を熱圧着しています。そのため、直射日光や高湿度を避けて適切に保管すれば、銀塩写真と比べても遜色ない数年〜十数年レベルの耐久性を誇ります。
誤解3:トレカ用スリーブにブロマイドを収納しても大丈夫?
【真相】絶対に流用できません。サイズが根本的に異なります。
一般的なトレーディングカードの幅(約63mm)に対し、L判ブロマイドの幅は89mmあります。無理に入れようとすれば確実にブロマイドが折れ曲がります。必ず「L判写真サイズ(約91×130mm程度)」に対応した専用スリーブを使用してください。