Spotifyの新機能を使いこなす上で、ネット上で誤認されがちな技術的盲点が存在します。後悔しないためにも、以下の2点は正しく認識しておく必要があります。
第一の盲点は、「ワイヤレスイヤホンでは真のロスレス音質を享受できない」というハードウェアの壁です。Bluetooth接続で一般的なSBCやAACコーデックでは、伝送時に音声データが圧縮されます。Spotify側がいくら高品質なFLACロスレス音源を配信していても、イヤホンに届く段階で圧縮されてしまうため、本来の解像度を100%引き出すには、LDAC等の高音質コーデック対応機器を使用するか、DACアンプを介した有線接続が不可欠となります。
第二の盲点は、データ通信量の急激な増大です。従来の最高音質(320kbps)と比較して、24bit/96kHzのロスレス音源は1曲あたり約5倍から10倍以上のデータ容量を消費します。モバイル回線のまま自動再生を続けていると、あっという間に月間の通信容量上限に達してしまうリスクがあります。外出先では圧縮音源、Wi-Fi環境下やオフラインダウンロード時のみロスレスを有効にするといった、アプリ内の音質設定の切り分けが必須です。