ノーラン監督といえば、2010年の傑作『インセプション』で見せたような、観客の脳内を揺さぶる緻密な構造計算と視覚的トリックの第一人者だ。今回の新作は、爆発的なスケール感を持つSFアクションでありながら、緊迫した心理戦が交錯する極上のサスペンススリラーとしての側面も強く帯びているという。
内部関係者が「視覚的にも精神的にも観客を逃がさない実験作」と語る通り、劇中で用いられる新開発のIMAXカメラ技術は、観客がまるで主人公の主観空間に入り込んだかのような錯覚を引き起こす。過去のどのハリウッド映画とも異なる視聴体験の構築に向けて、すでにロンドン郊外のスタジオでテスト撮影が繰り返されている。