作家・山崎豊子による原作は、入念な徹底取材に基づき執筆された重厚な経済小説だ。『白い巨塔』や『沈まぬ太陽』と並び、彼女の代表作として今なお高い評価を得ている。徹底した事実調査と、人間の欲望や孤独を抉り出すドラマ性の融合こそが、本作を単なる成功譚ではない深みへと押し上げている。
国家のために戦い、抑留の苦難を生き延びた主人公が、復興という名のもとに再び熾烈な競争へ巻き込まれていく葛藤。戦争の傷痕を抱えながらビジネスという現代の戦争を戦う姿は、社会の理不尽や組織の歪みに直面する現代の視聴者にも強く共鳴する。