1987年6月21日にリリースされたシングル『別れの予感』は、テレサ・テンの日本における音楽活動の集大成とも呼べる傑作です。『つぐない』(1984年)、『愛人』(1985年)、『時の流れに身をまかせ』(1986年)という空前絶後の3年連続大ヒットに続いて世に送り出されました。
オリコンチャートでの長期にわたるランクインはもちろんのこと、当時のヒットのバロメーターであった有線放送において爆発的なリクエストを獲得。第20回日本有線大賞で有線音楽賞を受賞したほか、全日本有線放送大賞でも優秀スター賞に輝くなど、歌謡界において確固たる金字塔を打ち立てました。
派手なアップテンポ全盛の時代にあって、静謐でありながら圧倒的なエモーションをたたえた本作は、大人の鑑賞に堪えうる本格的なポップ・バラードとして広く大衆に受け入れられたのです。