香典を受け取るシチュエーションは、葬儀当日の受付や控室だけにとどまりません。通夜前の自宅弔問、葬儀後の弔問、あるいは遠方からの送付など、場面ごとの香典お礼の言葉対面マナーを身につけておくことで、動揺せず自然に応対できます。
葬儀当日に遺族が直接香典を手渡された場合は、深々と一礼(会釈より深い30度〜45度の敬礼)をしながら、小さな声で落ち着いて言葉を返します。語尾をはっきりと跳ね上げず、哀悼の場にふさわしい静かなトーンを保つことが求められます。
香典お礼の電話対応と例文
遠方の方から現金書留で香典が届いた場合や、葬儀後に代理人経由で香典を受け取った際には、速やかに受領と感謝を伝える電話を入れるのが礼儀です。手紙による挨拶状は四十九日法要後に送るのが通例であるため、まず第一報として電話を入れることで相手に無事届いた安心感を与えられます。以下は実務で役立つ香典お礼の電話対応と例文です。
「夜分恐れ入ります(お忙しい時間帯に失礼いたします)。〇〇の長男の〇〇でございます。この度は亡き父〇〇の葬儀に際しまして、ご丁寧なお心遣い(ご香典)を頂戴いたしまして、誠に痛み入ります。本来であれば直接お目にかかりお礼を申し上げるべきところ、まずは無事に届きましたご報告とお礼を申し上げたく、お電話を差し上げました。温かいお言葉を賜り、遺族一同、深く励まされております。寒さ厳しき折柄、どうかご自愛くださいませ」
電話口では長話にならぬよう配慮し、先方が香典を送ってくれた労苦に対する謝意と無事の到着を告げることに集中します。