平山相太の現在と引退理由|怪物から仙台大監督へ転身した真実

平山相太の現在と引退理由|怪物から仙台大監督へ転身した真実

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2018年1月、新シーズンに向けたキャンプ直前に突如発表された現役引退のニュースは、日本中を驚かせました。新天地として選んだベガルタ仙台に加入した2017シーズン、開幕直前の練習で負った左足前十字靭帯損傷をはじめとする重傷により、公式戦のピッチに一度も立つことができないままの幕引きとなったためです。

報道関係者や本人の手記によると、決断の根底にあったのは「プロとして戦うためのフィジカルコンディションの限界」でした。平山のキャリアは、驚異的な得点感覚と引き換えに、凄惨な負傷との果てしない戦いの連続でもありました。特にFC東京時代の2011年に負った右足腓骨骨折、翌2012年の右足脛骨骨折、そして2014年の右足首外果骨折と、度重なる下肢の重傷によって、持ち味であった瞬発力や敏捷性は徐々に削られていきました。

「これ以上、サポーターやクラブの期待に応えられるプレーができない」「自分の身体がトップレベルの要求に応えられない」という自問自答の末に出した決断は、中途半端な妥協を許さないストライカーとしての最後の矜持でした。長崎・国見高校時代に背負わされた「日本サッカー界の救世主」という過酷な宿命、オランダ・ヘラクレス時代に直面した欧州基準のフィジカルコンタクト、そして度重なる骨折。それらすべての痛みに耐え抜いた末の、極めて論理的かつ潔いピリオドでした。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。