2000年代半ば、国民的女優としての階段を上る安達祐実の足をすくうかのように、有里氏は突如として自ら表舞台に踊り出た。50歳でのヘアヌード写真集出版、それに続く成人向けビデオ(AV)への出演決定は、当時のワイドショーや週刊誌を蜂の巣をつついたような大騒ぎへと巻き込んだ。
娘の知名度を利用した売名行為だという熾烈なバッシングが吹き荒れる中、有里氏は物怖じすることなくカメラの前に立ち続けた。整形手術の公表や度重なる熱愛報道など、自身の性や生き方を隠すことなく晒し出すスタイルは、清純派イメージを保持したい娘側の事務所やファンとの間に決定的な亀裂を生んだ。「親が娘のキャリアを壊している」という非難の嵐の中でも、有里氏は自身の衝動と欲望を肯定し続けたのだった。