山上徹也のタイムラインにおいて、最も頻繁に言及されていたのが世界平和統一家庭連合への強烈な敵意だった。母親による巨額の献金が家族の生活を破壊し、兄の死や自身の進学断念を招いたという生々しい被害手記が、幾度となく綴られていた。
当初、彼の狙いは教団の幹部や象徴的存在に向けられていた。しかし、厳重な警備やアクセス権限の壁に直面する中で、標的は教団と深い繋がりを持つと認識した政治家へとシフトしていく。元首相である安倍晋三への執着は、教団への打撃を最も効果的に社会へ知らしめる手段として選ばれたのだった。
SNS上での投稿は、標的変更に至る葛藤と論理のすり替えを鮮明に映し出している。自らの人生を狂わせた「諸悪の根源」を社会的に告発するため、彼は政治的象徴の殺害という極端な手段へと舵を切った。