ヒカルの活動歴は、日本のYouTubeシーンにおける「炎上史」そのものと言っても過言ではありません。世間の記憶に強く刻まれている代表的な騒動を時系列で振り返ると、その批判の質がどのように変化してきたのかが鮮明になります。
彼が全国的な知名度を獲得する契機となったのが、2017年春の「屋台の祭りくじ買い占め動画」でした。くじに当たりが入っていない実態を暴いたこの企画は、当初「庶民の味方」「不正を暴く英雄」として大絶賛を浴びました。しかし、このブレイク直後の同年8月に起きた「VALU(バリュー)事件」によって事態は暗転します。自身の模擬株式を高値で売り抜けたように見えた取引手法が「インサイダーまがいの詐欺的行為ではないか」と大炎上。報道各社が社会問題として取り上げ、活動休止と無期限の謹慎を余儀なくされました。このときの謝罪動画の背景には、スポンサーの撤退や事務所崩壊の危機があり、彼のキャリアにおける最大の挫折点となっています。
その後、華麗な復活劇を遂げたものの、近年再び世間を震撼させたのが2025年9月に勃発した「オープンマリッジ宣言騒動」です。妻である人気実業家・進撃のノア氏とともに「【報告】2人から皆様に大切な話があります」と題した動画を投稿。夫婦関係を継続しながら互いに婚外の恋愛を容認するという関係性を公表したところ、視聴者からの非難が殺到しました。動画公開後わずか2時間で登録者が2万人減少し、翌日朝にはひと晩で7万人減少、最終的には累計15万人以上が登録解除するという異例の事態に発展しました。「相手を本当に大切にしているのか」「自己中心的な免罪符ではないか」とファン層からも強い失望を買う結果となったのです。
さらに2026年に入ってからも、大御所タレント・タモリ氏に関する動画内での発言が物議を醸し、SNS上で批判的な意見を寄せた一般ユーザーに対して「バカ」「頭悪い」「知性と教養が足りない」などと猛反論。これに対し、提携関係にあった「ナポリの窯」の労働組合から「顧客に対する侮辱であり、発言自体に知性や教養が欠如している」と公式に謝罪要求を突きつけられる事態に発展しました。ネット論客としての攻撃的な反論スタイルが、企業やステークホルダーを巻き込む実害へと波及した象徴的な事例と言えます。