天白公園のもうひとつの顔は、都市部に残された貴重な生物多様性の保全拠点としての側面です。園内中央に水を湛える天白公園大池散策コースは、1周およそ15〜20分程度で周回できる整備された遊歩道となっており、ウォーキング愛好家や犬の散歩コースとして親しまれています。
春先を迎えると、池の周囲に植えられたソメイヨシノが一斉に咲き誇ります。天白公園桜の見頃時期は例年3月下旬から4月上旬であり、水面に映り込む桜並木と芝生広場が織りなす景観は天白区屈指の景勝地です。敷地が広大であるため、名城公園や鶴舞公園のような都市中心部の名所と比べ、隣人とのスペースを確保しながら落ち着いた花見を敢行しやすいアドバンテージがあります。
初夏の風物詩として知る人ぞ知るスポットが、園内のせせらぎ一帯に広がる天白公園ホタルの里です。地元保存会やボランティアの手によってカワニナの放流や水質保全活動が地道に続けられており、5月下旬から6月中旬の蒸し暑い夜半には、ゲンジボタルやヘイケボタルが淡い光を放ちながら幻想的に乱舞します。街灯の光が届きにくい暗がりを歩くことになるため、鑑賞の際は赤色フィルターを装着したライトを使用し、足元に十分配慮しながら静かに見守るモラルが求められます。
散策や運動で心地よい疲労感を覚えた後は、公園北西側や植田駅方面へ足を伸ばすと魅力的な天白公園周辺ランチスポットに出会えます。近隣の島田・植田エリアには、薪窯で焼き上げる本格ナポリピッツァ店や、ファミリー層にも優しい手打ちうどんの名店、自家製酵母を用いた人気ベーカリーが点在しており、テイクアウトして園内の芝生で頬張るスタイルも定着しています。