田崎氏の政治評論スタイルを決定づけたのは、安倍晋三元首相や菅義偉前首相ら自民党中枢との極めて深い関係性だ。時事通信社の政治部記者として頭角を現して以来、長年にわたり政権幹部と会食を重ね、密接な信頼関係を築いてきた。この「食い込み」の深さは、他者には真似できない内部情報の獲得を可能にした一方で、政治評論家としての公平性に大きな疑義を投げかける結果となった。
官邸の意向や自民党内の政局動向を熟知しているからこそ、彼の解説は常に「権力者側の視点」に根ざしている。それが結果として、政権批判を抑え込み、政府の正当性を主張するロジックとして機能してしまうのだ。権力とメディアの適切な距離感が問われる現代において、彼と政権幹部との過剰な親密さは、視聴者にとって「中立性を欠いた言論」として映り続けている。