『ひよっこ』最大の特質は、朝ドラの定番とも言える泥沼の愛憎劇や衝撃的な大波乱をあえて排した点にある。脚本家・岡田惠和が丁寧にすくい上げたのは、名もなき人々が肩を寄せ合って生きる日常の愛おしさそのものだ。東京・赤坂の洋食屋「すずふり亭」や、向島電機の乙女寮で交わされる他愛のない会話の数々。劇的な毒薬ではなく、じんわりと身体に染み渡る白湯のようなドラマ作りが、視聴者のこわばった心をほぐしていく。
放送10周年を前に再評価の嵐!『ひよっこ』が2026年の今、再び令和の日本を優しく包み込む理由
•
•
1分で読める