氷川きよしのパブリックイメージを決定的に塗り替えた最大の起爆剤が、アニメ『ドラゴンボール超』のオープニング主題歌『限界突破×サバイバー』でした。2019年の音楽フェスや日本武道館公演で披露されたその姿は、黒のボディスーツに身を包み、ヘッドバンギングを交えてシャウトする圧巻のロックロッカーでした。
従来の着物やスーツ姿とは対照的な中性的かつ妖艶なビジュアルは瞬く間にSNSで大拡散され、同年の『NHK紅白歌合戦』では巨大な黄金の龍に乗って圧倒的なパフォーマンスを披露。これが事実上の「ビジュアル解放宣言」となりました。同時期に発売された週刊誌の手記や女性誌のロングインタビューでは、次のようなメッセージを発信しています。
「男らしく生きてほしいと言われてきたけれど、自分らしくありたい。これからは性別を超えて、一人の人間として歌を届けたい」
この告白以降、メディアやファンの間では「氷川きよし カミングアウト」として受け止められ、長年応援してきた高齢者層のみならず、10代〜30代の若年層やLGBTQ+コミュニティからも熱狂的な支持を集めるようになりました。なお、一部で囁かれた「性同一性障害の診断」や「性別適合手術」に関する噂については、本人が戸籍上の性別変更や医療的介入を公表した事実はなく、あくまで「性別の枠に囚われないジェンダーレスな自己表現」を貫いているのが客観的な事実です。