防犯対策の現場において、庭の状態は侵入窃盗犯が最も重視する下見ポイントのひとつです。元警察関係者や防犯設備士の調査でも、空き巣に狙われやすい庭には明確な共通項が存在します。
侵入犯が好むのは、「隠れる場所があり、周囲から異変に気づかれにくい家」です。生い茂った庭木や雑然と置かれた物置の裏は格好の潜伏場所となり、高い塀と鬱蒼とした木々の組み合わせは、一度敷地に入ってしまえば外からの視線を完全に遮断してしまいます。
さらに深刻なのが、庭木の手入れを放置するリスクです。伸びきった枝葉が街灯の光を遮って夜間の死角を作り出したり、2階のベランダや窓へよじ登るための「足場」として悪用されたりする危険があります。台風などの強風時に枝が折れて隣家のカーポートや車を傷つけたり、電線を巻き込んだりといった物損被害、越境した落ち葉や毛虫の大量発生による近隣トラブルに発展する例も後を絶ちません。